可動棚DIYで実現するデッドスペースの有効活用術

リビングは家族が集まる大切な空間ですが、気がつけば物があふれ、収納スペースの不足に悩まされている方も多いのではないでしょうか。特に、構造上どうしても生まれてしまうデッドスペースは、有効活用したいけどなかなか良いアイデアが浮かばない、という方もいるかもしれません。今回ご紹介するのは、そんなリビングのデッドスペースを可動棚DIYで見事に生まれ変わらせた事例です。クライアントは、都内在住の30代ご夫婦。共働きで多忙な毎日を送る中で、リビングの収納不足が深刻な悩みでした。特に、窓の横にできた奥行きの浅いデッドスペースは、持て余しており、何とか有効活用したいと考えていました。そこで、私たちDIYサポートチームにご相談があり、可動棚DIYによる収納スペースの創出をご提案しました。まず、ご夫婦のライフスタイルや収納したい物の種類、量などを詳しくヒアリングしました。リビングには、本や雑誌、CD、DVDなどの趣味の物が多く、また、季節ごとに使う小物なども収納したいというご要望がありました。そこで、奥行きの浅いデッドスペースに合わせて、スリムな可動棚をDIYすることに決定しました。棚板の奥行きは、収納する物のサイズに合わせて細かく調整できるように、可動棚を採用。これにより、様々なサイズの物を効率的に収納できるようになります。次に、デザインの打ち合わせです。リビングの雰囲気に合わせて、シンプルでナチュラルなデザインをご希望でしたので、パイン材の集成材を使用することにしました。棚受け金具は、主張しすぎないシンプルなデザインのダボレール式を採用し、壁に馴染むように白色に塗装しました。DIY作業は、まず、デッドスペースの寸法を正確に測ることから始めました。ミリ単位で細かく計測し、設計図を作成します。設計図に基づいて、必要な木材をカットし、やすりで丁寧に研磨します。次に、壁にダボレールを取り付けるための下準備です。水平器を使って、左右のレールが水平になるように慎重に位置決めを行い、鉛筆で印をつけます。壁の下地を確認し、下地がある箇所にビスでしっかりと固定します。下地がない箇所には、ボードアンカーを使用しました。ダボレールの取り付けが完了したら、棚板を設置していきます。棚板のサイズに合わせてダボをレールに差し込み、その上に棚板を乗せていきます。可動棚の最大のメリットは、棚板の高さを自由に変えられること。収納する物のサイズに合わせて、最適な高さに調整できるので、デッドスペースを最大限に有効活用できます。今回のDIYでは、一番上の段には、お気に入りの雑誌やアートブックを飾り、見せる収納として活用。中段には、CDやDVDを、そして一番下の段には、季節の小物を収納できるボックスを設置しました。可動棚が完成したことで、今までデッドスペースだった場所が、収納スペースへと生まれ変わりました。ご夫婦も、「想像以上に収納力があり、リビングがすっきりしました。


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