家の中にアリなぜ侵入するのかその原因と経路

家の中でアリの行列を見つけると、ぎょっとすると同時に「一体どこから入ってきたのだろう?」と疑問に思う方は多いでしょう。アリが家の中に侵入してくるのには、明確な理由があります。それを理解することが、効果的な対策の第一歩となります。最も大きな原因は、家の中に「餌」があることです。アリは非常に嗅覚が優れており、わずかな食べ物の匂いも敏感に察知します。床にこぼれたお菓子のクズ、砂糖やシロップの小さなシミ、ペットフードの食べ残し、シンクに残った食品カス、ゴミ箱から漏れる匂いなど、これらすべてがアリにとっては魅力的なご馳走です。特に甘いものを好む種類のアリが多く、キッチン周りは格好のターゲットとなりやすい場所です。餌を求めて偵察役のアリが侵入し、餌を見つけると仲間を呼び寄せるために道しるべとなるフェロモンを残します。これが、アリが行列を作って家の中に入ってくる理由です。次に考えられる侵入経路ですが、アリは体が小さいため、人間が気づかないような本当にわずかな隙間からでも侵入してきます。窓やドアのサッシの隙間、壁のひび割れ、基礎部分の亀裂、配管が壁を貫通する部分の隙間、換気口、網戸の破れなどが代表的な侵入経路です。特に、地面に近い場所にある隙間や、庭の植木などが壁に接している箇所は、アリが容易に登ってこられるため注意が必要です。また、植木鉢などを室内に持ち込む際に、土の中に潜んでいたアリや卵を一緒に持ち込んでしまうケースもあります。アリの種類によっては、木材の中に巣を作るものもおり、家の構造材自体が侵入経路兼住処となっている場合すらあります。これらの原因と経路を理解した上で、まずは家の中に餌となるものを放置しないこと、そして侵入経路となり得る隙間を塞ぐことが、家のアリ対策の基本となります。清潔な環境を保ち、物理的な侵入を防ぐことが、アリのいない快適な住まいへの第一歩です。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: