ねずみのふん一個でも油断禁物ラットサインの見つけ方

家にネズミのフンを一個だけ見つけた時、それは氷山の一角かもしれません。ネズミは非常に用心深く、人目につかない場所で活動するため、フン以外の存在を示すサイン(ラットサイン)を見つけることが、被害の実態を把握する上で非常に重要になります。では、具体的にどのような点に注意してラットサインを探せば良いのでしょうか。フン以外で最も分かりやすいサインの一つが「かじり跡」です。ネズミは硬いものをかじる習性があり、特に門歯が伸び続けるため、常に何かをかじって歯を削っています。柱や壁、家具、電気の配線、石鹸、食品の袋などがかじられていないか確認しましょう。かじり跡は、二本の歯形が平行に残っているのが特徴です。次に見つけやすいのが「こすり跡(ラットサイン)」です。ネズミは体が汚れており、移動する際に壁際や隅を通る習性があるため、通り道となる壁や柱に黒っぽい油汚れのような跡が付着します。特に、何度も同じルートを通る場所には、はっきりとした黒い線状の跡が残ることがあります。これはネズミの存在を示す有力な証拠となります。足跡も重要なサインです。ホコリっぽい場所、例えば家具の裏や部屋の隅、床下や天井裏などに、小さな足跡が残っていないか確認しましょう。小麦粉などを薄く撒いておくと、足跡が見つけやすくなる場合があります。ネズミの種類によって足跡の大きさも異なります。また、ネズミは巣を作るために、紙や布、ビニール、断熱材などを細かくちぎって運びます。部屋の隅や押し入れ、天井裏などに、このような「巣材」の痕跡がないかもチェックポイントです。さらに、ネズミは移動しながら尿をするため、特有のアンモニア臭がしたり、紫外線ライト(ブラックライト)を当てると尿の跡が光って見えたりすることもあります。そして、耳を澄ませば、特に夜間に天井裏や壁の中から「カリカリ」「カタカタ」といった物音や、「キーキー」「キューキュー」といった鳴き声が聞こえることもあります。これらのラットサインは、一つだけでなく複数見つかることが多いです。フンが一個だけであっても、これらのサインを注意深く探すことで、ネズミが本当に家の中にいるのか、いるとすればどの辺りに潜んでいるのかを推測する手がかりが得られます。見つけたサインは記録しておき、今後の対策や専門業者への相談に役立てましょう。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: