ネズミの糞の発見は、あなたの家にネズミが侵入し、活動している、あるいは過去に活動していたという紛れもない証拠なのです。糞を見つけた後に取るべき行動について、冷静に考えてみましょう。まず、糞を安全な方法で処理することは当然ですが、それと同時に、他にもネズミの痕跡(ラットサイン)がないか、家の中を注意深く点検する必要があります。糞が落ちていた場所だけでなく、キッチン、食品庫、天井裏、壁際、家具の裏、押し入れ、配管周りなどを重点的にチェックしましょう。新たな糞、足跡(黒っぽい汚れや油シミ)、壁や柱のかじり跡、食品の袋が破られている、石鹸がかじられている、巣の材料になりそうなもの(布切れや紙くずなど)が集められている、といった痕跡が見つかるかもしれません。これらのラットサインを複数発見した場合、ネズミが現在も活発に活動している可能性が高いと言えます。次に考えるべきは、ネズミの侵入経路の特定と封鎖です。ネズミは驚くほど小さな隙間(1.5センチメートル程度)からでも侵入できます。壁のひび割れ、換気口、通気口、配管の隙間、エアコンの導入部、ドア下の隙間などを点検し、怪しい箇所があれば、金網や金属たわし、パテなどでしっかりと塞ぎましょう。ただし、侵入経路を完全に特定し、封鎖するのは容易ではありません。そして、最も重要なのがネズミの駆除対策です。糞があるということは、少なくとも一匹以上のネズミが家の中にいる(いた)ということです。ネズミは繁殖力が非常に高く、放置すればあっという間に数が増え、被害が拡大する可能性があります。市販の粘着シート、捕獲カゴ、殺鼠剤(毒餌)などを使って自分で駆除を試みることもできますが、効果的な設置場所の選定や、死骸の処理など、知識と手間が必要です。特に、殺鼠剤の使用は、小さなお子さんやペットがいる家庭では細心の注意が必要です。もし、自分で対策を行うことに不安がある場合や、ラットサインが多数見られる場合、あるいは対策をしても被害が収まらない場合は、迷わずプロの害虫駆除業者に相談することをお勧めします。専門業者は、ネズミの種類や生態、建物の構造を熟知しており、効果的な駆除方法や侵入経路の特定・封鎖、糞の清掃・消毒まで、総合的な対策を行ってくれます。
ねずみの糞は侵入のサイン次にするべきこと
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