ある日天井裏からパラパラと恐怖の黒い粒

それは、静かな夜のことでした。リビングでくつろいでいると、天井裏から何やら「パラパラ…」という微かな音が聞こえてきたのです。最初は気のせいかと思いましたが、その音は断続的に続き、まるで小さな何かが落ちてくるような音でした。まさか、と思いながらも、翌朝、脚立を出して天井裏の点検口を開けてみることに。恐る恐るライトで照らしてみると、断熱材の上に、そして点検口のすぐ下の床にも、黒くて小さな粒々が無数に散らばっているではありませんか。それは紛れもなく、ネズミの糞でした。全身に鳥肌が立ちました。まさか我が家の天井裏が、ネズミの住処になっていたなんて。あの夜の音は、ネズミが動き回る音、そして糞が落ちる音だったのです。ショックと同時に、言いようのない不快感と恐怖感に襲われました。あの糞にどれだけの菌がいるのか、いつから巣食っていたのか、考えれば考えるほど不安が募ります。すぐにでも駆除しなければと思いましたが、天井裏という狭くて暗い空間で、自分たちだけで対処するのは無理だと判断しました。それに、糞の量からして、一匹や二匹ではなさそうです。すぐにインターネットで信頼できそうな害虫駆除業者を探し、電話で状況を説明しました。業者の方は、「天井裏はネズミが巣を作りやすい典型的な場所です。糞の量が多いとなると、繁殖している可能性が高いですね」と冷静に説明してくれました。その日のうちに見積もりに来てもらい、翌日には駆除作業を開始してもらうことに。作業当日、防護服に身を包んだ作業員の方が天井裏に入り、粘着シートや殺鼠剤を設置し、糞の清掃と消毒を行ってくれました。侵入経路と思われる通気口の隙間も、金網でしっかりと塞いでくれました。作業が完了し、天井裏がきれいになったのを確認した時は、心から安堵しました。費用は決して安くはありませんでしたが、あのまま放置していたら、もっと被害が拡大していたかもしれませんし、何より精神的なストレスから解放されたことが大きかったです。この一件以来、私は定期的に家の周りを点検し、ネズミが侵入しそうな隙間がないかチェックするようになりました。あの天井裏から聞こえた「パラパラ」という音と、無数の黒い粒の光景は、今でも忘れられない教訓となっています。


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