毎年、春になると少し憂鬱な気分になる。なぜなら、我が家は過去に二度、アシナガバチに巣を作られた経験があるからだ。一度目はベランダの軒下、二度目は庭の物置の扉の裏。どちらも発見した時にはすでに働き蜂が数匹いて、ドキドキしながら業者さんに駆除してもらった。あの時の費用と精神的な負担を考えると、もう二度と蜂の巣はごめんだ。だから、ここ数年は「蜂の巣 作り始め」の段階で何とか食い止めようと、春先の予防と点検に力を入れている。まず、雪解けが進み、暖かくなってきた4月頃から、家の周りの点検を開始する。特に重点的にチェックするのは、過去に巣を作られた場所とその周辺だ。軒下、ベランダの天井、雨戸の戸袋、窓のサッシの上、換気口の周り、エアコンの室外機の裏、物置やガレージの中、庭木や生垣の枝葉の間など、蜂が好みそうな雨風をしのげる場所を、脚立なども使いながら念入りに見て回る。この時、ただ見るだけでなく、懐中電灯で照らしたり、長い棒などで軽く突いてみたりして(蜂がいないことを確認してから)、隠れた場所に巣がないかも確認する。さらに、予防策として、蜂が嫌うとされる木酢液やハッカ油を水で薄めたものを、巣を作られやすそうな場所にスプレーしておく。効果のほどは定かではないけれど、「やらないよりはまし」という気持ちで続けている。市販の蜂よけスプレーを散布することもある。また、家の周りに蜂が好むような餌場を作らないことも意識している。庭でバーベキューなどをした後は、食べ物のカスや甘い飲み物の缶などをすぐに片付ける。ゴミ箱も密閉性の高いものを選び、こまめに中身を捨てるようにしている。こうした地道な点検と予防策を始めてから、幸いなことにここ数年は蜂の巣を作られていない。もちろん、油断は禁物だ。女王蜂は本当に小さな隙間を見つけて巣作りを開始する。だから、春から初夏にかけては、洗濯物を干す時や庭に出る時など、常に周囲に気を配り、蜂が特定の場所をしきりに飛んでいないかなどを観察するようにしている。早期発見が何よりも重要だと、過去の経験から学んだからだ。この春も、無事に蜂の巣シーズンを乗り切れることを祈りつつ、点検を続けようと思う。
我が家の蜂の巣予防日記春の点検編
投稿者:
タグ: