あれは家族で久しぶりに河川敷へバーベキューに出かけた翌日のことでしたが、当時3歳だった息子の足首あたりにポツンと赤い虫刺されのような跡があるのを見つけ「また蚊に刺されたのかな」と軽く考えて市販のかゆみ止めを塗って済ませていましたが、その日の夕方になると息子の足は見るも無惨な姿へと変貌していました。刺された箇所を中心に足首全体がクリームパンのようにパンパンに腫れ上がり、中心部には親指の爪ほどの大きさの透明な水ぶくれがプクリと膨れ上がっており、息子は「痛い痛い」と泣き叫んで歩くことさえ拒否するようになってしまいました。慌てて夜間救急のある皮膚科に駆け込むと医師からは「これは蚊ではなくブヨか何かに刺されたことによるストロフルス(虫刺され反応)ですね」と診断され、子供は大人に比べて虫の毒に対する免疫機能が未発達であるため過剰なアレルギー反応を起こしやすく、たった一箇所の虫刺されでも驚くほど大きく腫れたり水ぶくれができたりすることが珍しくないと説明を受けました。処方された強めのステロイド軟膏を塗り包帯で保護する処置を続けましたが、水ぶくれが破れて傷口が治るまでには2週間近くかかり、その間息子は痒さと痛みで夜も満足に眠れず私も看病で疲弊するという散々な思いをしました。さらに完治した後も刺された場所には茶色いシミのような跡が半年以上も残り続け、紫外線対策を怠ると一生消えない傷跡になる可能性があると言われたため外出時には日焼け止めと長ズボンが欠かせない生活を強いられることになりました。この経験を通じて私は子供の虫刺されを決して甘く見てはいけないと痛感し、それ以来アウトドアに出かける際はディート入りの強力な虫除けスプレーを使用し肌の露出を極力控えるという完全防備体制を敷くようになりましたが、あの時の息子の痛々しい水ぶくれの映像は今でも親としての油断を戒めるトラウマとして私の脳裏に焼き付いています。
子供の足がパンパンに腫れた虫刺され体験記